理事長の名取雄司さんと中村千恵子さん 7/20 表彰式 尼崎都ホテルで
選評: 国の責任を淘汰泉南石綿訴訟が、絵とともにわかりやすく描かれていた。文芸というのは総合芸術であって、本作品は総合的な文芸作品として完成度が高い。原告や弁護士の証言が、表情も含めた似顔絵とともに綿密に記されており、文学が持っている記録性というものを思わせるような、価値のある優れた作品である。
中村千恵子さんの授賞式でのスピーチ
原告が実名で顔を出し、思いを語る姿はかっこよかった!
地元で開かれた学習会がきっかけで泉南アスベスト裁判の傍聴を始めました。裁判で原告が赤裸々に生活や被害の有様を訴える姿に魅せられ描き続けました。庶民が勝ち取ったこの闘いを絵巻物にして、それを本にでき、本当にうれしいです。賞をいただいたこの本は、原告、弁護団、支援者のありのままの姿です。原告が実名で顔も出し、思ったことを語る姿はかっこよかったです。
私は、泉南の石綿被害の実態と国を相手に勝訴した闘いを知ってほしいと思い、全国の図書館に贈りました。ここ尼崎市の図書館でも蔵書になっています。現在、918の図書館で蔵書になっています。
一人でも多くの人に読んでほしいです。